映画「8番出口」感想|脳がバグる迷宮の先で見つけた「毎日を大切に生きる」という答え

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🎬 8番出口

あらすじ
異変を見逃さないこと。
異変を見つけたら、すぐに引き返すこと。
異変が見つからなかったら、引き返さないこと。
8 番出口から、外に出ること。
(Filmarksより)
予告
基本情報
・公開年 2025年
・ジャンル ホラー、ミステリー、スリラー
・上映時間 95分
・監督 川村元気
・キャスト
迷う男役 二宮和也
歩く男役 河内大和
浅沼成
花瀬琴音
小松菜奈

初日舞台挨拶
完全攻略舞台挨拶
感想
\台詞等一部ネタバレあり/

最近、SNSで話題のゲームを実写化した
映画『8番出口』をU‐NEXTで観てきました!
原作ゲームは未プレイ、実況動画をチラッと見た程度の僕でしたが、
結論から言うと……「これ、映画館で観る『世にも奇妙な物語』じゃん!」という衝撃。
90分間、ずっと嫌な汗をかきっぱなしの最高のワンシチュエーション・スリラーでした。
BGMも不気味で変な世界観に引き込まれた。

「どうやって撮ったの?」CGなしの狂気と裏話
まず驚くのが、画面から漂う圧倒的な「生々しさ」です。
実際の東京メトロの駅内から、気づけば異世界へ迷い込んでいる……。
最近の映画ならCGでパパッと作っちゃいそうな「異変」シーンも、
実はめちゃくちゃアナログ。
人物が歩く方向(カメラの向き)に合わせて、
裏では駅のポスターをスタッフが手作業でソッコー張り替えたりしているそうです。
特にビビったのは、河内大和さん演じる「歩く男」の不気味さ。
あの一定の速度で、微塵もブレずに歩いてくる姿、怖すぎませんか?
実はあの動き、撮影の裏側では河内さんが自転車に乗って
スーッと移動することで、あの「人間離れしたスムーズなワープ感」を作っているんだとか!

出典:映画.com
タイル何個目でここを曲がる、とか…
カメラとぶつからない様に主人公の裏に瞬時に入り込むとか…
人力とアイデアで「正体不明の違和感」を作り出す。
その泥臭いこだわりが、逆に逃げ場のないリアルな恐怖を生んでいました。
(この裏話を知った上で、もう一度見直したい)

「これ、さっきもなかった?」脳がバグる間違い探し
ルールは超シンプル。
異変があったら、引き返す。
異変がなければ、進む。
間違えたら「0」からやり直し。
出典:映画.com
二宮和也さん演じる主人公「迷う男」が、必死に通路を確認したり、
次々起こる異変に怯えたりする姿は、まさにゲームをプレイしている時の自分そのもの! 「よし、次は8番だ!」と期待した瞬間に、無情に現れる「0番出口」の看板……。
あの時の「うわぁー!くそー!また最初からかよ!」という絶望感。
映画を観ているだけなのに、自分もコントローラーを握って迷い込んだような没入感に、
脳がバグりそうになりました。
「喘息」という絶体絶命のスパイス
主人公が「喘息」持ちという設定も良かった。
ただでさえ怖い無限ループの中で、急に動くと息が切れる、
薬の回数には限りがある……。
この「身体的なリミット」があることで、焦りが生まれます。
「早く出なきゃ!」と焦るほど、小さな異変を見逃してしまう。
このプレッシャーが、観る人の心拍数も爆上げしてくれます。

「一人で迷わなくていい」という救い
謎の女子高生の出現や、あの津波のようなシーンや
ゾンビっぽいネズミも全てが謎だけど…
物語の中盤に鍵を握る謎の少年が登場します。
彼は未来の自分の子供かも?しれない存在として描かれます。

出典:映画.com
子供は大人よりもずっと純粋に「違和感」を察知します。
迷う男は、少年の声に耳を傾けることで、
初めて出口への道を見つけました。

謎の少年、スゴってなった。
「父親になる覚悟」なんて、最初から持っている人はいない。
けれど、誰かを守り、また誰かに守られる関係性の中にこそ、
ループを抜け出す鍵がある….。
冒頭では、自分の別れた元カノに赤ちゃんが出来たことに対して
あまり前向きな受け入れ態勢ではなかったけど、、
ラストシーン、自販機の水を一気に飲み干す主人公の姿には、
現実世界で、迷いを断ち切った男の力強い「覚悟」が宿っているように見えました。
さいごに
単調になりがちな設定を、役者の演技力と
驚きの撮影手法で90分の極上エンタメに昇華させた一本。
映画を通して感じたのは、
「当たり前」の日常も、同じ日は決して1日もないということ。
昨日と同じ道、昨日と同じ仕事に見えても、そこには必ず変化がある。
その「異変」に気づき、最善の選択を繰り返していくことこそが、
人生を前に進める唯一の方法なのかもしれません。
そんな、毎日を大切に生きようと思える、素晴らしい作品でした。
おわり
おわり
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