【10月】1日1本、心の栄養。映画で人生をカラフルに｜365日の映画カレンダー

仮想現実〈オアシス〉を舞台に、若者たちが世界の未来を懸けてバトルするSFアドベンチャー。80～90年代カルチャー満載で、ゲーム・映画ファンにはたまらない内容。スピルバーグらしいエンタメ精神が全開の快作！

ラスベガスでバチェラーパーティをした男たちが、翌朝すべての記憶を失い花ムコが消える騒動に！謎解きとドタバタコメディが融合したテンポの良さと予想外の展開で爆笑必至。友情もじんわり沁みる。

文学一家の崩壊を、離婚する両親と子どもたちの視点から描く自伝的ドラマ。会話の鋭さと苦々しさが同居する、ノア・バームバックらしい知的でリアルな家族劇。痛みを伴う成長の物語。

カウボーイ同士の秘められた愛を、美しい自然と共に描いた名作。抑えきれない感情、社会の偏見、時間の流れが、ふたりの関係に影を落とす。静かながらも圧倒的な感情が胸に残るラブストーリー。

イラン革命期を背景に、少女マルジの成長をコミック調のモノクロアニメで描く。自由を求める強い意志とユーモアが詰まっており、政治・家族・アイデンティティが繊細に交錯する傑作。

孤児として育ち、逆境にも負けず自らの道を歩むジェーンの気高い愛と葛藤を描いた文芸ロマンス。内面から燃えるような情熱がクラシックな映像美と重なり、心に静かに響く古典の魅力。

庭作りを通じて心を開いていく女性と、周囲の人々との交流を描くヒューマンドラマ。草木の成長とともに人の心がやさしくほぐれていく英国らしい丁寧な語り口。観終わったあと心が温かくなる。

日常が崩れていく狂気を、美術的かつ寓意的に描いた問題作。一人の女性の視点から、創造・破壊・信仰を象徴する出来事が怒涛のように押し寄せる。賛否分かれるが、強烈なインパクトを残す作品。

サイレント映画からトーキーへと移り変わる時代、スター俳優の栄光と転落を描いたフランス映画。セリフがない分、音楽や演技の繊細さが際立ち、クラシカルな映画愛が詰まった1本。

ピアノを通じて出会うふたりの高校生の、音楽と時間をめぐる切ないラブストーリー。静謐な空気とメロディが心を癒し、ラストには予想外の感動が待っている。音楽映画としても秀逸。

漫画「ジョジョの奇妙な冒険」のスピンオフを実写化。独特の美術と緊張感あふれる演出が、岸辺露伴というキャラの魅力を最大限に引き出す。芸術×サスペンス×不条理が融合した独特の世界観はクセになる。

AIとの恋を描く近未来SFラブストーリー。切ない孤独と心のつながりを丁寧に描き、人間らしさとは何かを問いかける。映像美、音楽、スカーレット・ヨハンソンの声の演技も絶妙。秋に沁みる静かな傑作。

イランの兄妹が一足の靴を分け合って通学する心温まる物語。小さな出来事の中に子どもたちの優しさとたくましさがあふれ、観る者の心を打つ。シンプルながら感動的なヒューマンドラマ。

ホラー映画史に燦然と輝くイタリアン・ホラーの傑作。極彩色の映像とゴブリンによる音楽が作り出す不穏な美しさは、唯一無二の世界観。ホラーでありながら芸術作品としても高い評価を受ける。

ラストの衝撃が世界中を驚かせた心理サスペンス。静かな緊張感と少年の繊細な演技が、物語に奥行きを加える。伏線の巧妙さと哀しみを帯びた人間ドラマに心揺さぶられる、永遠の名作。

テリー・ギリアムによるカルト的SFディストピア。管理社会の不条理を風刺的かつ幻想的に描き、ビジュアル面でも圧倒的。複雑で難解だが、一度ハマると抜け出せない異様な魅力を放つ。

自由に生きようとする女性と、彼女を見つめる作家との恋を描く都会派ラブストーリー。オードリー・ヘプバーンの魅力が詰まった永遠の名作。孤独と希望が織り交ざる、甘くて少し切ない物語。

近未来の暴力社会を描いた問題作。暴力と矯正、自由と管理をテーマに、人間の本質に鋭く迫る。スタンリー・キューブリックの映像美と音楽の使い方が衝撃的。鑑賞後にさまざまな感情が交錯する。

孤児院から迎えた少女に潜む恐怖。ただのホラーにとどまらず、心理サスペンスとしての完成度も高い。子役の怪演が圧巻で、観る者の予想を何度も裏切る。怖さと衝撃がクセになる一作。

現代アメリカの“ノマド（放浪）”生活を静かに映し出す、アカデミー賞受賞作。セリフよりも表情と風景が語る、抑制された美しさが心に沁みる。孤独と自由、その間で揺れる人生を静かに描く。

新宿のホームレス3人組が捨てられた赤ん坊を育てるという異色のクリスマスストーリー。都会の片隅で織りなされる奇跡と人間模様は、笑いと涙のバランスが絶妙。今敏監督ならではの温かく鋭い視点。

思春期の少女がパンダに変身する！？成長と自我の爆発をポップでユーモラスに描いたピクサー作品。母娘関係やアイドル愛など、現代的なテーマも盛り込みながら爽やかなラストに心が軽くなる。

独り立ちする魔女の少女キキが、配達屋として奮闘する成長物語。ジブリ作品の中でも特に自己肯定感に寄り添う優しさにあふれ、何度観ても心が癒される。秋の夜にぴったりの一本。

韓国の孤独なふたりが、社会の視線の中で育む愛を描いた衝撃作。知的障害をもつ青年と、身体に障害を抱える女性との関係を、リアルかつ優しいまなざしで捉える。深く胸を打つ傑作ドラマ。

ハロウィン前にぴったりな、ちょっぴり不気味で愛らしい一族のドタバタコメディ。ブラックユーモアに満ちたやり取りやビジュアルのクセ強さが、今観ても新鮮で楽しい。家族愛にも注目！

幼い少年とおばあちゃんの心のふれあいを丁寧に描いた心温まる作品。秋の切なさと優しさが絶妙に混じり合い、観る人に「家族」の意味を静かに問いかけてくる。日本映画らしい滋味深さ。

内戦下のスペインで少女が迷い込む幻想世界。残酷な現実と美しい幻想が交錯し、まるで大人のためのダーク・ファンタジー。映像美と象徴表現が豊かで、観るたびに新たな発見がある。

ボタンの目を持つ”もう一人の母”が待つ不思議な世界。ストップモーションの質感と不気味で幻想的な演出が特徴で、子ども向けとは思えない怖さと深さを秘めた名作。ハロウィンにおすすめ。

ホラー映画の定番を逆手にとったメタホラーの傑作。殺人鬼の襲撃から逃れる若者たちのスリルと恐怖を描きつつ、ホラーのお約束を笑いとともに解体する。90年代の空気感も懐かしい。

ネット黎明期に生まれた“画面越しの恋”を描いたラブストーリー。メールで始まる関係性のもどかしさや温かさが秋の夜長にぴったり。トム・ハンクスとメグ・ライアンの名コンビが光る。

ハロウィンとクリスマスの狭間で悩めるジャックの冒険を描いた、ティム・バートン原案のミュージカルアニメ。ストップモーションの美しさと音楽が絶妙で、季節の変わり目に観たい不朽の名作。