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日本映画が世界に“発見”された瞬間は、いつだろう。
黒澤明や溝口健二が国際映画祭で喝采を浴び、
スクリーンの向こう側にいた海外の観客が
一気に日本映画の魅力に気づきはじめた――
その歴史は、まさに“映画祭が開いた世界への扉”だった。
ベネチア、カンヌ、ベルリン…
名だたる映画祭で光を浴びた受賞作は、
この75年間の日本映画の進化と挑戦を鮮やかに映し出している。
名監督の躍進から新鋭の発見まで、
世界と日本映画の交差点を年表でたどりながら、
国際映画祭がどのように日本映画をグローバルに押し上げてきたのか、
その軌跡をひもといていこう。

≪1950年~1980年代はこちら≫
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1990年代
1990年
・黒沢清監督が米・アカデミー賞で映画界に多大な貢献を果たした者に贈られる名誉賞を受賞。

出典:黒沢清監督【写真:Getty Images】
・小栗康平監督「死の棘」がカンヌ国際映画祭で審査員グランプリを受賞。
出典:Filmarksより
・高嶺剛監督「ウンタマギルー」がナント三大陸映画際で金の気球賞(最高賞)を受賞。

出典:Filmarksより
1996年
・小栗康平監督「眠る男」がモントリオール世界映画祭で審査員特別大賞を受賞。

出典:Filmarksより
1997年
・今村昌平監督「うなぎ」がカンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞。
・北野武監督「HANA-BI」がヴェネチア国際映画祭で金獅子賞を受賞。

出典:Filmarksより
1998年
・是枝裕和監督「ワンダフルライフ」がナント三大陸映画際で金の気球賞を受賞。

出典:Filmarksより
2000年代
2002年
・宮崎駿監督「千と千尋の神隠し」がベルリン国際映画祭で金熊賞を受賞。

出典:Filmarksより
2003年
・宮崎駿監督「千と千尋の神隠し」が米・アカデミー賞で長編アニメ映画賞を受賞。
・北野武監督「座頭市」がトロント国際映画際で観客賞(最高賞)を受賞。

出典:Filmarksより
2005年
・緒方明監督「いつか読書する日」がモントリオール世界映画祭で審査員特別賞を受賞。

出典:Filmarksより
・古厩智之監督「さよならみどりちゃん」がナント三大陸映画際での銀の気球賞(準グランプリ)を受賞。

出典:Filmarksより
2006年
・奥田瑛二監督「長い散歩」がモントリオール世界映画祭で最優秀作品を受賞。

出典:Filmarksより
2007年
・河瀨直美監督「殯の森」がカンヌ国際映画祭でグランプリ(審査員特別大賞)を受賞。
出典:Filmarksより
・小林政広監督「愛の予感」がロカルノ国際映画祭で金豹賞を受賞。

出典:Filmarksより
2008年
・滝田洋二郎監督「おくりびと」がモントリオール世界映画祭で最優秀作品賞を受賞。

出典:Filmarksより
2009年
・滝田洋二郎監督「おくりびと」が米・アカデミー賞で外国語映画賞を受賞。
・加藤久仁生監督「つみきのいえ」が米・アカデミー賞で短編アニメーション賞を受賞。

出典:Filmarksより
2010年
2011年
・原田眞人監督「わが母の記」がモントリオール世界映画祭で審査員特別大賞を受賞。
・富田克也監督「サウダーヂ」がナント三大陸映画際で金の気球賞を受賞。
2013年
・深田晃司監督「ほとりの朔子」がナント三大陸映画際で金の気球賞を受賞。
2014年
・成島出監督「ふしぎな岬の物語」がモントリオール世界映画祭で審査員特別大賞を受賞。
2015年
・濱口竜介監督「ハッピーアワー」がナント三大陸映画際で銀の気球賞を受賞。
2016年
・真利子哲也監督「ディストラクション・ベイビーズ」がナント三大陸映画際で銀の気球賞を受賞。
2017年
・三島有紀子監督「幼な子われらに生まれ」がモントリオール世界映画祭で審査員特別大賞を受賞。
2018年
・是枝裕和監督「万引き家族」がカンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞。
・大村大作監督「散り椿」がモントリオール世界映画祭で審査員特別大賞を受賞。
2020年代
2021年
・濱口竜介監督「偶然と想像」がベルリン国際映画祭で銀熊賞受賞。
2022年
・濱口竜介監督「ドライブ・マイ・カー」が米・アカデミー賞で国際長編映画賞を受賞。
2023年
・濱口竜介監督「悪は存在しない」ヴェネチア国際映画祭で銀獅子賞(審査員対象)を受賞。
2025年
・水尻自子監督「普通の生活」がベルリン国際映画祭の短編コンペティション部門で銀熊賞を受賞。
・三宅唱監督「旅と日々」がロカルノ国際映画際で金豹賞を受賞。
以上。
随時更新していきます!

おわりに
国際映画祭とともに歩んできた日本映画の歴史は、
受賞の数だけ物語があり、世界との対話がある。
75年の軌跡はまだ途中で、これからどんな才能が発見され、
どんな作品が未来の観客を魅了していくのか――
その続きを見守れるのも、映画ファンの特権だ!!
次に世界を驚かせる一本は、きっとすぐそこに生まれている。
引き続き映画ライフを楽しみましょう♪

おわり
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引用:映画「かもめ食堂」より




