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🎬 八月の狂詩曲(ラプソディー)
あらすじ
日本映画界の巨匠・黒澤明監督の第30作目となる本作は、長崎の人里離れた山村を舞台に、被爆体験を持つ祖母と四人の孫たちとのひと夏を描く―――
芥川賞を受賞した村田喜代子の「鍋の中」を原作に、黒澤監督自身が脚本化。
出演者には村瀬幸子をはじめ、吉岡秀隆、ハリウッド俳優・リチャード・ギアなど、ベストメンバーが顔を揃えた。
世代や国籍を超えて、あらゆる人々の心を揺さぶらずにはいられない感動のドラマ。
長崎から少し離れたお祖母ちゃんの家で、四人の孫は夏休みを過ごしていた。
そこへハワイから手紙が届いた。その一通が、お祖母ちゃんの兄・錫二郎の息子を名乗るクラークというアメリカ人からで、不治の病にかかっている錫二郎に一目逢ってほしいと言う。
そして、クラークが日本にやって来る。(Filmarksより)
予告
キャスト
感想
\ネタバレあります/
今日は、八月の狂詩曲(ラプソディー)という
黒澤明監督の映画を観ました。
「なんだかおかしな夏でした…」っていうキャッチコピー
だから一見ホラーみたいな映画からだと思ったら、
長崎の原爆、戦争の記憶をどう次世代に伝えるのかという
普遍的な問いを静かに投げかける作品でした。
冒頭は、少年少女のTシャツ・ジーパン姿と
懐かしい田舎の日本の夏休み風景🎐が
感じられて超絶エモい🍉!
で、祖母役の村瀬幸子さんの存在感すごい。
長崎の一軒家で暮らす祖母と孫たち。
そこにアメリカから親族が訪れることで
過去の被爆体験と未来を担う世代が交錯していきます。
派手な事件や劇的な展開はほとんどないのだけど、
日常の会話や夏の風景を通じて物語が進むんですが、
その穏やかな時間の中に戦争の傷跡が
ふと浮かび上がる構成に心を揺さぶられました。
【1945 8.9 11:02】
原爆でおじいちゃんが亡くなったとされる小学校に
ある、グニャと溶けたジャングルジム…
そしてそこで元気に遊ぶ現代の子ども達…
ほんの数十年前に、一瞬ですべてを奪って
苦しんだ人たちが、今眠る場所であるという
その対比?悲惨さに言葉失った…
【長崎・原爆の悲劇】八月の狂詩曲 | Cinema Gossip
圧倒的なリアリティを持ち、戦争を知らない
孫たちの無邪気さと対照的に胸にくるものがあった
他にも、あの日おばあちゃんが見た、原爆の空。
「きのこ雲」を人の巨大な目と表現していたり、
めっちゃ怖くて、まじでトラウマ級…
一生忘れないシーンとして、心に刻まれました。
黒澤監督おそるべし。
また、アメリカから来た親族との交流は、
戦後の複雑な感情を含みながらも
和解や未来への希望を感じさせる
場面としても印象に残りました。
けど、あの「ごめんなさい。」の意味は、、
きっと戦争のことじゃないんだろうな。
今も残る多くの傷跡に複雑…
エンドロールに流れるシューベルトの野ばら
そして、ラストの黒々しい雲と雷雨。
原爆(ピカ)のときとそっくりの雲を
ピカと勘違いしたお婆ちゃんが、
爆心地近くの学校にいる夫を
救うために傘をさして向かって
走っていく姿と、心配して追いかける子どもたちの
スローモーションチックな不思議な構図…
一瞬、音楽とのアンバランスさに
「???」ってなるんだけど..
きっと、「あの日」のショックは蓋をしただけで
ずっと解決はできておらず、それがまた
フラッシュバックして蓋が開いたのかな??
そうなると…
キャッチコピーにもある
「なんだかおかしな夏でした…。」は、
孫達が都会とは異なる田舎の暮らしと
原爆の事を知って「これまでの価値観が変わる」体験をした。
って所に繋がるのかもって思った。
う~ん。もう過去は変えられないし。。
「戦争」を知らない世代は
「昔のことだし、関係ない!」のではなく
しっかり記憶を継承し「再び、繰り返さない」
努力をしていくのが大切だなって思った。
最後に、
【印象に残った孫たちの台詞とシーン】
①平和公園に設置さえた石碑の言葉と
彼らが必死に噴水の水をかけるシーン
②その帰り道の子どもたち4人の言葉
「今の長崎 原爆を落とされたところとは思えないわね」
「人間ってなんでもすぐ忘れてしまうのね」
「俺は絶対忘れないぞ」
「ねぇ もう一度いきましょうよ」
「あの学校?」
「うん おじいちゃんのとこ行こう」

おわり
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