私が勤めているホテルでは、
というかほとんどのホテルがそうだと
思うのだけれど…
ホテルの大浴場では
入れ墨やタトゥーの入ったお客様の
入浴はお断りをしている。
だけど、
地方のビジネスホテルでは
意外と日によって
6：4の割合で
トタン屋根の修理や
道路工事
近隣に大型施設が出来る時とか
決まって
ニッカポッカを履いた
いかにもガテン系な
イカツイお兄ちゃん軍団の
宿泊がときおり多くなる。
（その際、特に多い質問が
近くによく当たる？
パチンコ屋さんはあるか？
可愛いお姉ちゃんがいるお店は
あるか？
というのだけれど…
自分はギャンブルも
そういったお店も
行かないので
返答に困ることがある。笑）
そんなことはおいておいて
そんな現場作業系のイカツイ
お兄ちゃん達、
つまり長期連泊される
お客様が多いと
1日のチェックイン数が
格段に減るので、、
フロント業務が削減されて
正直うれしい。
フロント業務に慣れてくると、
その軍団メンバーの
特徴をおさえて
勝手にレジカード。
チェックインする時に
お客様に記入してもらう
用紙。
イメージ画像
そこに
「めがね」とか「短髪」
「ノッポ」・「ヒョロ」
「チャラ男」・「迷彩」
とか小さく勝手目印を書いて、、
私はあだなを付けて
心の中で、遊んでいた（笑）
お戻りの際、
お客様からお名前を言われる前に、
フロントでお待たせすることなく
ルームキーを渡すと…
結構それが、大変喜ばれる。
基本、人間は待つのが嫌いだ…
そんなイカツイ
お兄ちゃん軍団は
見た目にそぐわず
パチンコの景品をタダでくれたり
愛想よく世間話などをしてくれたりと
意外といい人が多いのだけど…
実は、1番困るのが、
体に入れ墨やタトゥーが入っている
お客様がほんとに多い…
チェックイン業務をする時に、
夏場でＴシャツ姿とかであれば
気づくこともあって
ある程度信頼関係を築いてから
忠告するんだけど…
いちいちチェックイン時に
服を脱がしてまで
身体検査をするわけにはいかないので
この人に入れ墨や
タトゥーが入っているかなんて
こちらは絶対的に分からない。。
それと、勝手な偏見で
決めつけるのも
悪いし、一見
仕事が出来そうな
スーツを着た
ビジネスマンでも
たまに体に入れ墨等が
入っていて
驚いたことも時々あった…
もちろん
大浴場には、
そんなお客様の入浴は
お断りの張り紙は
しているのだけれど…
やっぱりそのルールを
守らないお客様も
いたりして、、、
そうなると
大浴場で鉢合わせした
別のお客様が
フロントに文句を
言ってくることも
たびたびあって、、、
「背中に大きな龍や虎が描かれた…」
とか
「腕に桜吹雪が…とか」
すぐに教えてくれて
大浴場へ見に行き
確認することも
あるんだけど…
ほとんどがもう
大浴場から姿を消している。
ちなみに防犯カメラは、
大浴場の入り口に
あったりもするんだけど、
1日300人くらいの
お客様をお迎えすると
よっぽどのことがない限り、
印象に残るお客様は案外少ない。
だから犯人捜しというか
それをいちいち
教えてくれたお客様と
防犯カメラの
確認をするのも手間で
あるし
なんもできず…
そうなると・・・
ただひたすら
クレームをお客様の
話を最後まで聞いて
「大変申し訳ございません。」
と頭を下げるしかないのだ。。
そこで口ごたえというか、
こちらの言い分を
いいたくなることも
正直あるんだけど…
そこで口を滑らせると
油に火。
さらにクレームが
大きくなることがあるので
じっと。
ただじっと。
耐えるしかないのだ。
こういった場面に
出逢った場合。
現状
見て見ぬふりをして
スルーしてくれる人が
大半だと思うんだけど..
今でも
どうすればこの問題を
回避することができるのか？
答えが見つからない。
仮にその場で
注意できる勇敢な人が
お客様の中にいたとして
もし、大浴場で
ケンカ勃発！
なんてなったら
それはそれで大変だし…
大浴場前に
その入れ墨・タトゥー
判別センサー機能付機器
空港などにある
お荷物検査機器的なもの
でもあればいいのにな…
なんて同僚とフロントで
そんな話をしたことがあった。
おわり
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